|
福島市と猪苗代町との境にある国道115号の峠。やや南東に旧峠がある。
「峠の道路史」によれば吾妻鏡にこの峠のことが記されており、文治5年(1189)にはすでに使われていたようだ。江戸時代はじめには通行が禁止されていたが正保3年(1646)に禁が解かれ、寛文2年(1662)には福島への輸送路として改修が加えられている(7年後の寛文9年に廻米輸送が行われている)。慶応4年の戊辰戦争では土湯口で仙台藩と会津藩の戦闘があった。
車道の開削計画は明治3年(1870)に浮上、翌4年には西方に幅2.7mの道路が完成している。さらに昭和4年に県道へ昇格、自動車交通に向けての改修工事に着手し、13年10月に竣工した。この昭和の改修を記念する「観光道路改修記念碑」が旧国道の峠に建っている。
『福島猪苗代線十四里ノ間山路奥半ヲ超ユ吾妻鬼面箕輪安達太郎山左右相望ミ巌壑瀑泉ノ奇勝ニ富ム東ハ則チ信達両郡ノ沃野千里一&T219432;西ハ則チ裏磐梯・・・』
福島市側峠道
峠
観光道路改修記念碑(昭和15年)