岩佐は野根山街道の要所として鞍部に開かれ、かつては番所も置かれていた。岩佐峠という名称は「土佐の峠風土記」の筆者が便宜的につけたもののよう。集落そのものが峠になっているのも面白いが、野根山街道が峰に沿って作られたものであるため、この峠に「下って」着くのが面白い。むろん峰の南北をつなぐ峠としても機能しただろう。 峠周辺にはさまざまな遺構や物語が残されており、「四国のみち」にも編入されている。