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藩政期に参勤交代道としても使われた「野根山街道」の西端の峠であり、街道はこの後、標高900〓1000mの尾根筋をたどって阿波国境の近くまで伸びている。四国の道の一部として整備が進められ、里塚や殿様の籠置き石といった史跡も数多く残っている。
地形図に記載がないが、三角点876.3が栂ノ森という山で、それに由来する名前のよう。古くは栂の大木があり、これにまつわる昔話もあったようだが、すでに枯れてしまった由。「この坂を登り切ったところに栂の峠」という記述もあるが、出典ではこの栂坂をメインに取り上げている。