福知山市小野にいた小野小町のもとへ、百日通いを目論んだ東芦田の深草少将。この峠を越えて毎晩通い続けたが、九十九日目にして渡るべき橋が流され、思いが絶たれてしまう。落胆した少将は道端の大石に腰を落してそのまま死んでしまった。という「小野小町伝説」が残る峠。少将の腰かけた岩を少将石と呼び、少将を祀った祠を置いたという。(「兵庫の峠」)
古くは「穴の浦」と書き、峠下に穿たれたトンネルも「穴の浦隧道」である。
分水嶺辞典・穴裏峠