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関連リンクにあるように中央分水嶺の峠だが、県境は若狭側の大杉地区まで入り込んでいる。国境がはっきり決まっていなかった昔、朽木の殿様と若狭の殿様が協議して、お互いに馬に乗って城を出て、落ち合ったところを国境にした、という伝説を伴う(「峠の民俗地誌 -境をめぐって-」)。この手の伝説は神様どうしの国境決定にも言われる(例えば奈良の神様と熊野の神様による両国の国境決定・熊野の神様は鴉に乗ってくるだろうからと奈良の神様が早くに出発したため、奈良県は北部が分水嶺を越えて紀伊山地に入り込んでいる)し、ホハレ峠北の門入戸入の境界決めにも同様のことをした(揖斐郡教育会「道」)とされている。