阿波-土佐を結ぶ主要道の1つ。土佐側の西峰土居には山内氏入国直後の慶長九年(1604)に西峰口番所が置かれており、その当時から重要視されていたようだ。また文化八年(1811)頃には西峰口の本番所以外にも7つの出番所があったという。(以上「土佐の峠風土記」)。元禄年間には「阿州者」と呼ばれた阿波の木地師が活動し、この峠を越えて土佐の山中で木地挽をしていた。西峰にある十二所神社には彼らの作った木地物が残されているという。(以上「阿波の交通(上)」)