東側峠道の上野の村はずれに「わらびの根堀小屋跡」がある。天保の大飢饉の頃、わらびの根からとれるデンプン粉をわらび糊やわらび餅として飢えをしのいだ。藩がこれを運上品としたこともあり、そのための根堀小屋がこの周辺だけでも三百余りあって、二千五百人もの人々が根堀りに携わっていたという。(以上「秋田の峠歩き」より)