秋田と岩手を結ぶ国見峠道の新道として古くから利用されていた道だが、明治9年に馬車道が開削された折に「仙岩峠」と命名された。地形図に峠名の表記があるのはこの峠。のち昭和に入ってから車道ができ(昭和38年)、仙岩トンネルができる(同51年)までの短い期間はこちらも仙岩峠と呼ばれた。峠には「国道仙岩峠貫通記念碑」が建つ。「峠の道路史」の記述は変遷を追った詳細なもの。この他建設省秋田工事事務所の「国道46号仙岩峠改修記念誌」ほかの好資料あり。
・分水嶺辞典・仙岩峠
・旧道倶樂部活動報告書総覧・旧仙岩峠