現国道32号が峰を50mほど掘り下げた地点を越え、その東側に旧峠が残っている。古くから阿波〓土佐の交通路として利用されたが、車道が開かれたのは明治27年(この道が残っている?)。領石には賃犬が置かれ、峠を越える荷車や自転車を引いて登ったそうだ。だから根曳という訳ではなさそうだが。峠麓の成合(なれあい)を通る旧徒歩道が国道と接する地点に大正年間に建てられた道標がある。