国道439号・矢筈トンネルが抜ける。東津野村側の峠道の傍らに「弘法の石垣」と呼ばれる奇岩あり。幅4m、高さ2.5mほどの粘土で固めた石垣様のもので、一見すると人工物だが、砂岩層下部に記録されたフローキャスト(流痕)と呼ばれる堆積構造が露出したものだとか(「土佐の峠風土記」)。写真で見る限り人工物としか思えず、またその脇を通って峠道をつけた最初の人の心持ちが推測されて面白い。