第二次大戦中に、五ヶ瀬と日向市方面をむすぶ軍事道路として関係各村によって改修が始まったが、終戦にともない頓座。しかしそれを元にして国道503号が生まれた。峠頂上には「西郷軍退路」の碑が建つ。西南戦争田原坂の戦いで敗れた西郷軍が明治10年(1877)8月23日にこの峠を越えている。 出典では、互いの村が峠に荷を置き流通拠点としていた姿をほうふつとさせるエピソードが記されており、興味深い。(「九州の峠」)