コメントの書き方 写真アップロード・一覧 | 出典一覧| タグ一覧 ■峠の概要 イレギュラーな境の例として「峠の民俗地誌 -境をめぐって-」に掲載。山形県〓福島県境は板谷峠と板谷付近で分水界から大きく外れる。1601(慶長6)年に上杉景勝が米沢藩に転封されたとき、藩は置賜・信夫・伊達と板谷峠で分けられた領土であった。このため藩内の連絡道として重要視し、整備を行なう過程で、沿道の村々を開いた経緯がある。 1664(寛文4)年、信夫郡が天領となったときも境界紛争が起こったが、結局は藩の境界が踏襲された。 (「峠の民俗地誌」) 「日本百名峠」には古河古松軒の『東遊雑記』を引用。彼は天明の頃に福島側からこの街道を通って米沢へ向かっている。 「庭坂出立二里、李平三里、出羽国板谷原二里十町、大沢宿止。今日の道中嶮しき山路のみにて平地は聊かも歩行せず。兎ころばし、座頭ころばし抔(など)と言深谷有」 「中にも板谷峠といふは三里の嶮道にて一人横たわれば万人もとどむると言うべき難所」 ■関連リンク [分水嶺辞典|http://nagajis.dyndns.org/Bunsuirei/text_d/toh/itaya.html]